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健康管理はバイタルチェックと日々の観察から。

年齢を重ね続けると体温が下がったり、免疫力が低下したりしやすくなります。
また、発熱していても本人はまったく気づいていないこともあり、体調の変化が介護者にきちんと伝わらないこともあるようです。
そこで、介護者は体調の変化を察するために、高齢者の熱を定期的に計測したり、食欲があるかどうかをチェックするようにしましょう。

体温を定期的にチェックすることで、高齢者の体調の変化に気付きやすくなりますし、万が一発熱している場合も、早期に発見できます。
また、食欲の有無は、身体機能を維持する上で欠かせないことです。
そのため、食欲がなくなるときというのは、病気などの身体的な症状に加え、鬱や精神的な落ち込みなどのメンタル面で影響が出ている可能性があるので、しばらく食欲不振が続くようなら早急に医療機関と連携を図るようにしてください。

高齢者は加齢によって、自身の体調の変化を感じる力も鈍くなっています。
そのため、介護者は会話以外からも高齢者の体調の変化を察してあげることが大切です。
つまり、言葉のキャッチボールから得られることに加え、身体や感情から異変に気づけるようにならなければなりません。
「元気がなさそう」「いつもより食欲がないな」と少しでも感じたら、施設内で情報を共有し、医療スタッフの指示を仰いで対応するようにしましょう。
そうすれば、病気の予防や悪化を防ぎ、利用者の健康維持もしやすくなると思います。